2003年以降の天皇賞・春で単勝人気より上の着順でなおかつ馬券に絡んだ騎手

2003年

2004年

2005年

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

2016年

2017年

4/25 門別 フレッシュチャレンジ 

今年度 日本初の新馬戦・・・と思いきや 先週も 開催があったΣ(゚д゚lll)

 

しょっぱなから エアースピーダーと レッツゴーレツコが 無念の取り消し 6頭で争われる 今年度日本初の新馬勝ちという称号

ラブミーリチャードと エムオーノーブルが 人気を分け合っていた

 

結果

 勝ったのはラブミーリチャードだった

 

ラブミーという名前から想像できるように 馬主はDr.コパ スウェプトオーヴァーボード産駒で 田中淳司厩舎 ブランドステーブルが 絶好のスタートを切った

 

母は クロストウショウ ソシアルバターフライからつづく トウショウ牧場を代表する名門牝系で 祖母マザートウショウは 早熟性を発揮し 世代限定G3を3勝した 

クロストウショウの父は アグネスタキオン スウェプト×サンデー系は ありふれた配合に思う レッドファルクスの母父はサンデーサイレンスだったが パドトロワの母父がフジキセキなので ラブミーリチャードの配合イメージは パドトロワに近いか

 

なお コパノリチャードとの関連性は 馬主を除けば かぎりなくゼロに近い

ぼくが競馬を観始める前の競馬について書くという試み 〜90年代編〜 第8回

イソノルーブル落鉄事件 - Wikipedia

 

なんと桜花賞におけるイソノルーブルの落鉄はウィキペディアに記事があります。この記事によるとイソノルーブルがレース中に蹄鉄をつけなかったのは右前脚だけです。しかしながらこの記述は確定ではございません。なぜならぼくの記述が『競馬事件簿』という本の「孫引き」になってしまうからです。しかしこのブログは論文ではありません。たぶん、右前脚だったんでしょう、裸足だったのは。

 

イソノルーブルは5戦5勝でしたが単勝は2.8倍もついていました(ソース:JRA-VAN)。ノーザンドライバーが2番人気、スカーレットブーケが3番人気、ミルフォードスルーは5番人気で、3戦3勝(ただし重賞勝ちなし)のシスタートウショウが4番人気、とは言っても5.3倍で、ノーザンドライバースカーレットブーケと支持率は大して変わりませんでした。

 

第51回桜花賞(※京都)

まず、かなりばらついたスタート……なのですが、公式映像*1の実況では、「揃いました綺麗なスタートを切りました」と実況されています。藤田直樹アナウンサー(ラジオたんぱ)にしては珍しいミス実況です。

それはいいとして、イソノルーブルより内の枠だったトーワディステニーがハナ、外からテイエムリズムにも被されるかたちになったイソノルーブルは行けず。絶好のスタートを切ったノーザンドライバーが外の4番手。

インの7番手にスカーレットブーケ、中団の外を通ってシスタートウショウミルフォードスルーは後方でした。

 3コーナー

テイエムリズムが垂れて、イソノルーブルがトーワディステニーの外に直付けになります。ノーザンドライバーが外の3番手、するとシスタートウショウノーザンドライバーの半馬身後ろまで来ているではありませんか。向こう流しでは中団待機だったはずのシスタートウショウが。

4コーナー

スカーレットブーケがインベタ、トーワディスティニーは力尽き、イソノルーブルが先頭に立った、と思いきや、シスタートウショウが大外からノーザンドライバーをマクってイソノルーブルに襲いかかります。

直線

スカーレットブーケが内から外に切り替えて追い込み。すると柴田善臣鞍上の道中はスカーレットブーケとほぼ同じポジションにいた13番人気(単勝100倍)のヤマノカサブランカが、スカーレットブーケ武豊)が外に持ち出したことでポッカリ開いたインコースに入り込みます。

直線入り口の時点でもう先頭はシスタートウショウイソノルーブルは誰がどう観ても手応えがなく、2番手だったノーザンドライバー(鞍上は故・岡潤一郎)を内ラチ沿いから追い詰めるヤマノカサブランカ

今度はノーザンドライバーがヤマノカサブランカを締め込んで内ラチ沿いを通って2着を死守しようとしますが、逆にノーザンドライバーの外に併せるかたちになったヤマノカサブランカが、あと100mで2番手に浮上。

シスタートウショウが無敗で桜花賞制覇、ヤマヒサエオリアとヤマノカサブランカが同居していた6枠はまったく人気がなく、枠連6-7は220倍をこえていたのでした。

 

なおWikipedia「第51回桜花賞」(2018年4月25日閲覧)という記事には、

連勝複式は1-4で22,630円と言う当時としては超大穴馬券で、また当時の八大競走の高額配当新記録となり、大波乱となった

(下線・太字は引用者)

と書かれていますが、JRA公式にもはっきり記載されている通り、枠連の当たり目は6-7であり、1-4で決まったというのは真っ赤なウソです。

 

ひとつ付け加えると、「枠連」ということばを使いましたが、馬番連勝複式導入以前はほんとうは枠連という呼称はなく、単に「連勝複式」と云っていました。この点だけはWikipediaの「連勝複式」という表記のほうがより正確です。ちなみに連勝複式のまえは連勝式でした。

 

 

*1:YouTubeJRAチャンネルで誰でも観られます

ぼくが競馬を観始める前の競馬について書くという試み 〜90年代編〜 第7回

お次は一気に牝馬クラシック路線をオークスまでやってしまおうと思います。

 

その前に、クリスタルカップの話をします。

クリスタルカップは2005年に廃止された3歳(旧4歳)限定の中山芝1200mで施行されていたGⅢです。ダイタクヘリオスサクラバクシンオーヒシアマゾンと90年代の勝ち馬にGⅠ馬が3頭います。とくにヒシアマゾンの勝ち方は強烈で、中学時代にグリーンチャンネルでレース映像を観たぼくはソファーからのけぞってしまった記憶があります。ヒシアマゾンがどんな競馬をしたか知らない人は取り敢えずググってみてください。

で、91年のクリスタルカップはカリスタグローリという馬が勝ちます。この馬、引退後に種牡馬入りします。わずか6戦で引退したので、ポテンシャルが惜しまれて種牡馬入りしたのか、スターロツチの孫という名血が買われたのか……。

 

「スターロツチってどんな馬ですか」

 

なんですか、不勉強ですね。牝馬有馬記念を勝った馬です。しかも旧4歳(現3歳)時にーー。

 

「それはいつの時代の馬ですか?」

 

1960年のクラシック世代です。

 

「古すぎィ!!」

 

昭和30年代には、スターロツチのほかにもう一頭牝馬有馬記念を勝った馬がいるんですが、ご存知ですか?

 

「知るわけないじゃん」

 

ガーネツトです。1959年の勝ち馬なので、スターロツチの前年の勝ち馬です。

 

ちなみにスターロッチは牡馬だとコダマと同世代です。

 

「コダマ? 各駅停車の新幹線かな??」

 

 

 

少しは日本史を勉強しろ!!!!!!!

ぼくが競馬を観始める前の競馬について書くという試み 〜90年代編〜 第6回

スプリングステークスシンホリスキーが勝ちます。きさらぎ賞から連勝です。スプリングSをもって桜花賞皐月賞まで旧4歳限定重賞が打ち止めになります。

 

1991年の1月から3月までの旧4歳限定重賞の勝ち馬を整理します。

 

期間中重賞を唯一2勝しているのがシンホリスキーです。前回も説明した通りシンホリスキーホリスキー産駒です。ホリスキー菊花賞馬です。では、ホリスキーの父は? ーーマルゼンスキーです。

では、マルゼンスキーの父は?

 

「バカにするな、ニジンスキーに決まってるだろ」

 

流石ですね。ニジンスキーは、ノーザンダンサー直仔です。ニジンスキーシンホリスキーの曽祖父(ひいおじいさん)なので、シンホリスキーは『ニジンスキー系』というのが妥当だと思います。

(ややこしい人は血統表を見よう。)

 

で、フラワーカップ勝ち馬のフラッシュシャワーはニジンスキーの孫で、ニジンスキーを経由するノーザンダンサーの末裔はこの2頭、と思いきや、イソノルーブルの祖父もニジンスキーでした。父はラシアンルーブルです。

 

ノーザンダンサー系列のもうひとつの路線、というよりも、天下の社台が誇るノーザンテースト産駒の牝馬が期間中に2頭重賞を勝っていて、スカーレットブーケノーザンドライバーです。スカーレットブーケは管理調教師が伊藤雄二、馬主が吉田勝己のほかに何人もいるらしく判然としませんが、とにかく勝負服は吉田勝己です。繁殖成績は前も言った通り、大成功でした。ノーザンドライバー社台RHの馬で、母父がダイナコスモスを出したハンターコムなのが面白いのですが、繁殖ではふるいませんでした。ちなみに管理調教師は鶴留明雄です。伊藤雄二鶴留明雄も、ぼくが競馬を観始めたころの大御所調教師でした。

ぼくが競馬を観始める前の競馬について書くという試み 〜90年代編〜 第5回

年が明けて1991年の旧4歳戦です。

まず京成杯ダイナマイトダディが勝ちます。ビッグファイトはダイナマイトダディにも敗れ、京成杯3歳Sでの勝利から3年以上連敗街道を突き進むことになります。連対も京成杯以降、大穴で勝った94年の銀嶺Sまでなし。

さてシンザン記念牝馬ミルフォードスルーが勝ちます。阪神3歳ステークスで3着に入った実力は伊達ではなかったのですね。その次のレースでイソノルーブルに惨敗していましたが。

ミルフォードスルーはこれで牝馬クラシックに向けての賞金を盤石なものにするのですが、牝馬3冠は鳴かず飛ばずシンザン記念はけっこう牝馬も勝っているのですが、みんながみんなアーモンドアイみたいには行かないのですね(←ジェンティルドンナはどうした)。

 

約1ヶ月後に共同通信杯きさらぎ賞がありました。

共同通信杯イイデセゾンが勝ちます。シンザン記念ではミルフォードスルーに負けましたが人気薄での2着でした。

きさらぎ賞シンホリスキーが勝ちます。『シンホリ・スキー』ではなく、『シン・ホリスキー』です。なぜならホリスキー産駒だからです。2着ミスタースペイン

 

共同通信杯きさらぎ賞の次の重賞が早くも弥生賞皐月賞やダービーには出られないものの、朝日杯を勝ったマル外のリンドシェーバーが1番人気。しかし阪神3歳ステークスの勝ち馬イブキマイカグラに負けます。3着イイデセゾン。なおサンゼウスが3番人気で惨敗。サンゼウスは高額取引馬として有名だった馬です。

同日にペガサスステークスが行われます。これは現在のアーリントンカップです。前年の最優秀3歳牝馬ノーザンドライバーが人気にこたえ2馬身差で勝ちます。となると次はもう桜花賞

 

弥生賞とペガサスステークスの次の世代限定重賞がフラワーカップです。87年に創設された比較的歴史の浅いレースです。ちなみにペガサスステークスも同年に創設されています。フラワーカップはフラッシュシャワーが勝ちます。しかしながらこの後長期休養でクラシックを棒に振ることになってしまいます。

 

そうそう、京成杯シンザン記念共同通信杯きさらぎ賞のあいだにクイーンカップがあったのを忘れていました。このレースを勝ったのはスカーレットブーケです。このレースではフラッシュシャワーはスカーレットブーケに約4馬身差つけられての4着でした(興味があったらフラッシュシャワーの主戦騎手を調べてみてください)。

 

で、スカーレットブーケ桜花賞のステップに当時まだオープン特別だったチューリップ賞を使うわけですが、わざわざ中京競馬場に行ったのに、当時2戦2勝だったシスタートウショウに1番人気を譲ったうえ、負けます。

イソノルーブルはどうしていたか? 年明け初戦にオープン特別のエルフィンステークスを使い完勝。この時点で無傷の4連勝、となると次は桜花賞トライアルの4歳牝馬特別(現在のフィリーズレビュー)です。イソノルーブルはこのトライアルも圧勝します。これで5戦5勝、ちょっとうまく行き過ぎではないでしょうか。

 

ぼくが競馬を観始める前の競馬について書くという試み 〜90年代編〜 第4回

 札幌3歳ステークスの次の3歳重賞は、新潟3歳ステークスと小倉3歳ステークスです。なお、当時の新潟は右回りでした。新潟3歳ステークスの距離も、今の1600mから400メートル短い1200mでした。

 

 新潟3歳Sはビッグファイトが勝ちます。京成杯3歳ステークス(現・京王杯2歳ステークス)もビッグファイトが勝ちます。しかし朝日杯3歳ステークスであえなく外国産馬リンドシェーバーに負けます。リンドシェーバーはこの時代の外国産馬なので、クラシックへの出走権がありません。そしてNHKマイルカップもありません。

 

小倉3歳ステークスは、テイエムリズムが8番人気で勝ちます。しかしこれが最後の勝鞍でした。

 

セントライト記念神戸新聞社と同じ日に行われた函館3歳ステークスは、ミルフォードスルーが勝ちます。じつはこのレースはリンドシェーバーが1番人気だったのですが、半馬身差で負けています。

 

10月は3歳重賞がありませんでした。

 

11月。京成杯3歳ステークスは上で書いたようにビッグファイトが勝ちます。その前日にデイリー杯3歳ステークスがあって、ノーザンドライバーが勝ちます。函館でリンドシェーバーを倒したミルフォードスルーが惨敗し、同じ牝馬ノーザンドライバーが勝ちます。ちなみにこのデイリー杯にはイブキマイカグラも出ているのですが、3着でした。ついでにいうとテイエムリズムとスカーレットブーケも出ているのですが、馬券には絡んでいません。

スカーレットブーケ(札幌)、テイエムリズム(小倉)、ミルフォードスルー(函館)と、各地の3歳Sを勝った牝馬が3頭出ているのですが、みんな討ち死に。

 

12月にいきなり見慣れないレース名、「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス」。これは現在のフェアリーステークスです。ブルーベイブリッジが勝ちますが早熟でこれが最後の勝利になります。ちなみに暮れの京都で「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」というレースがありますが、これは翌年から牝馬の文字が抜けてラジオたんぱ杯3歳ステークスになり、距離がそれまでのマイル戦から2000mに伸びます(いちおう現在のホープフルステークスの前身ということになっています)。このレースはイソノルーブルスカーレットブーケに勝ちます。なんとイソノルーブルは8番人気。ミルフォードスルーテイエムリズムは掲示板も外します。

 

12月第2週に同日に朝日杯3歳ステークスと阪神3歳ステークスが行われます。阪神3歳ステークスのほうは最終回です。朝日杯は上に書いてある通り外国産馬リンドシェーバーが優勝(しかもレコード勝ち)。そして阪神3歳Sはイブキマイカグラが優勝(実はこちらもレコード勝ち)。

ちなみに阪神3歳Sには牝馬ミルフォードスルーが果敢に挑戦して3着。最優秀3歳牝馬はデイリー杯で牡馬に勝ったことが評価されたのかノーザンドライバーが受賞。牡馬における朝日杯のような牝馬限定G1がない時代に最優秀3歳牝馬を選ぶのは難しそうですね。そのぶん「どの馬が選ばれたか」というのがマニアックで競馬オタクにとっては面白いのですが。

きょうの3歳500万の3鞍

阪神5レース ララプリムヴェール

3戦めのキャリア 昇級の壁も突破 2月デビューの牝馬が 軌道に乗った このあとは関東オークス狙いだろうか

 

クロフネ産駒 母父スペシャルウィーク 母母マチカネハツシマダ つまりこの馬はダークシャドウの近親にあたる

 

中山5レース ヒラボクラターシュ

人気の関西馬が1倍台の支持に応えた なんと? キンシャサノキセキ産駒 中山ダート千八に適性を見せる 母父がワイルドラッシュ キンシャサ産駒は ダート芝問わず スプリンターの印象強いが 今日の条件は1800メートルのダート それも直線急坂をのぼらねばならない中山コース 母父が距離適性を補っているのだろうか

 

阪神6レース タニノフランケル

ここでは役者が違った 血統うんぬんの問題ではない 格の違いである 未勝利を勝ってから4回足踏みしたが ようやく本格化か ダービーにはぎりぎり間に合わんような気もするが

ぼくが競馬を観始める前の競馬について書くという試み 〜90年代編〜 第3回

1991年のクラシック世代について書こうと思います。

 

まず、当時の世代最初の重賞は札幌3歳ステークスでした。芝1200という設定は、現在の函館2歳ステークスと変わりません。勝ったのはスカーレットブーケで、5番人気でした。

 

ところで、僕はこのブログで、スカーレットブーケについてどこまで説明すればいいのでしょうか。

 

このブログは、基本的に、「その競技を知っている人向け」で更新されてきました。これは、例えば競馬だったら、競馬を知らない人には何が書かれているのかまったくわからないということです。

 

このシリーズも、競馬という競技を知っている人向けです。ただ、読み手がどの程度まで競馬を熟知しているのかという問題があります。

 

スカーレットブーケダイワメジャーダイワスカーレットの母さんなことぐらい常識だから説明はいらない、と言いたい方もいるでしょう。たしかに、ぼくも、スカーレットブーケがダイワ兄妹の母であること、ノーザンテースト産駒であること、クラシック路線でけっこう頑張ったこと、千田輝彦が乗っていたこと・・・くらいは、スラスラと出てきます。

 

ただし、ダイワスカーレットの現役時代を知らない競馬ファンがかなり増えています。僕とて競馬観戦歴はたかが16年ですが、ダイワスカーレットが引退したあとに競馬を観始めたとなると、競馬歴10年未満ということになります。

 

もちろん、競馬歴10年未満であっても、馬券を買うことや血統を調べることにどっぷり浸かっていれば、競馬歴16年のぼくより濃厚な競馬ファンでありうるということはあるでしょう。

 

しかしながら、ブエナビスタ古馬になってから競馬に入ったというファンが、「ダイワスカーレットってなに」と言ってしまうことも想定しなければなりません。また兄のダイワメジャーを、種牡馬としては知っていても、現役時代の主な勝ち鞍をひとつも答えられないという競馬歴の浅いファンのこともまた、想定しなければならない。

 

ぼくは何も競馬歴が短いファンに対して競馬の知識で優位に立ってやろうというつもりはありません。ただ、今までそういうことがなかったか? となると、答えはNOです。反省ですね。

 

それはそれとして、このシリーズがどういった競馬ファンを読み手として想定するシリーズになるのかは、まだ手さぐりです。

だから、スカーレットブーケについてどこまで説明するのかで迷ってしまったわけです。

ぼくが競馬を観始める前の競馬について書くという試み 〜90年代編〜 第2回

1991年のG1レースの構成

1991年当時の番組編成は、いまと比べると簡潔でわかりやすいです。注意したいのは、安田記念の施行時期がオークスより前だったこと、宝塚記念が6月上旬に施行されていたこと、天皇賞秋の次週に菊花賞が組まれていたこと(これはエリザベス女王杯が世代限定戦だったから)です。

また90年に格上げしたスプリンターズステークス有馬記念の前週に施行されていました。僕が競馬を習慣的に観始めた2002年には、もう施行時期が9月の中山開催のオーラスに移動していました(ただしぼくが初めて観たスプリンターズステークスは新潟での代替開催でした)。もしかしたら、スプリンターズステークス有馬記念の前週に行われていたと聞くと、若い競馬ファンのかたは驚かれるかもしれません。

 

阪神3歳牝馬ステークスができたことの意味

そしてこの年から、新しいG1が創設されました。阪神3歳牝馬ステークス(現阪神ジュベナイルフィリーズ)です。前年まで、関西の旧3歳馬最強決定戦という位置づけだった阪神3歳ステークスが廃止になり、牝馬限定の旧3歳G1が生まれました。

つまりこれは、90年までのふたつの旧3歳G1(もちろん朝日杯3歳ステークス阪神3歳ステークス)の「たたずまい」が、翌年のダービーまでつながる「東西対決路線」を予期していた、言い換えるならば、「東西別々で馬を育て、東西別々で前哨戦を使い、皐月賞とダービーで激突する」というシナリオを阪神3歳ステークス末期まで競馬会が描いていた、ということです。

阪神の旧3歳G1が牝馬限定戦に生まれ変わることによって、ふたつの旧3歳G1の「たたずまい」が、「東西対決のシナリオの伏線」から、「牡馬クラシック路線と牝馬クラシック路線の棲み分けの総仕上げ」に変わった。

簡潔に説明するならば、旧3歳G1が、所属によって棲み分けられていたのが、91年に阪神3歳牝馬ステークスができたことで、性別によって棲み分けられるようになった、そういうことです。

 

2014年から、阪神ジュベナイルフィリーズ朝日杯フューチュリティステークスが、両方とも阪神開催になりました。翌々年には牝馬ミスエルテが朝日杯に出走し、1番人気を裏切りました。2歳G1が両方とも阪神芝外回り1600メートルになったことで、有力牝馬が朝日杯に挑戦するというケースがこれから増えるような気がいたします。

 

ぼくが競馬を観始める前の競馬について書くという試み 〜90年代編〜 第1回

はじめに

オグリキャップが引退した直後(1991年)から、テイエムオペラオーが引退するまで(2001年)を書こうと思います。

これはいちばん重要なことなのですが、ぼくは1988年生まれ、↑の期間の競馬を、リアルタイムで観たわけではありません。最初に自分の意志で観たレースは、テレグノシスが勝ったNHKマイルカップ(2002年)だと思います。

 

ぼくと同年代か幾分年少の知り合いには、「98年クラシック世代」から競馬を観始めた人間が存外多いのです。彼らはサイレンススズカステイゴールドについて雄弁にしゃべります。ぼくは、テイエムオペラオーステイゴールドの現役時代をほとんど知らない雑魚です。

 

ただ、当時を知らないから、見えてくるものも、あるのではないかと思うのです。

 

オグリキャップの余波

ひとまず1991年から書いていくことにします。なぜ91年かというと、オグリキャップが引退したからです。

有馬記念をラストランに選ぶ名馬の陣営は多いです。よって、特定の馬の引退レースとなる有馬記念が、時代の継ぎ目となることが多いとぼくは考えています。オグリキャップの場合なんかまさにそうです。しかもオグリキャップは日本競馬史におけるオールタイムベストレースの最有力候補である有馬記念で有終の美を飾ったのです。オグリキャップ=競馬ブームという等式はあながち間違っていません。

オグリキャップが抜けた穴をどう埋めるか、胴元である競馬会にとっては特に懸案事項ではなかったか、と推測します。もっとも、あれだけ競馬場に人が入ったのだから、向こう10年は左うちわだ、と思っていたのかもしれません。

それに、オグリキャップが引退してすぐ、メジロマックイーントウカイテイオーという、説明不要のスーパーホースが登場しました。明らかに日本競馬にとっての追い風が吹いています。とくにメジロマックイーン芦毛だったので、これは使い古されたフレーズですが、「芦毛伝説第二章」という触れ込みで、ファンの耳目も集めたのでしょう。

亀和田武さんは、自著で「田原成貴が引退してから中央競馬の売り上げが落ちた」と指摘しています。もっとも田原が引退したのは90年代の終盤であり、90年代初頭は、中央開催ともなると、毎週がお祭り騒ぎのような状態で、空前の競馬人気だったということは、妥当性があると思います。

 

競馬の負の部分もファンは見せつけられた91年

91年競馬の話を少しだけします。

必ずしも、ポジティブな話題だけではありませんでした。天皇賞秋で、メジロマックイーンが1着入線も斜行で最下位に降着有馬記念では、ダイユウサクが一世一代のパフォーマンスでメジロマックイーンを倒す。

メジロマックイーンは、芦毛であり、鞍上が武豊でした。

 

↑のふたつのケースを目の当たりにしたビギナー競馬ファンは、困惑してしまったのではないでしょうか。他にも、有馬記念の前週のスプリンターズステークスで有力馬のケイエスミラクルが直線で故障発生し安楽死。競馬の「負」の部分も、若いファンは見せられる羽目になったんだな、と思います。

 

ともかく、91年は、3歳(旧4歳)にトウカイテイオーがいて、古馬の代表格にメジロマックイーンがいたので、この2頭を軸にトウカイテイオーが復活した有馬記念(引退レースではありません)を区切りとして語っていくのが無難かなあと思っております。

大種牡馬 終わりなき98年クラシック世代論争

サンデーサイレンス ウマ娘面白すぎるッピ!!

トニービン そりゃあ、お前の産駒が主人公と副主人公だからねえ

サンデーサイレンス オフサイドトラップ君は史実改変で惨敗キボンヌ

トニービン ふざけるな!!

 

サンデーサイレンス しかし、わがスペシャルウィークを初めとした98年世代は面白かったね〜

 

ちょっと待った!!

 

サンデーサイレンス 何だ? ふたりの馬が、こっちにやってくる

 

ロベルト わしの孫のグラスワンダーこそ最強じゃ

ミスタープロスペクター ノーノー、世界最強馬はどう考えても、孫のエルコンドルパサーNE

 

トニービン これは例のエルグラスペ論争が起こりそうだな

 

ちょっと待った!!

 

トニービン あ、ダンシングブレーヴ先輩。なんの用ですか?

 

新キャラ紹介 ダンシングブレーヴ

 

80年代のヨーロッパ最強馬とうたわれる凱旋門賞馬。日本で繋養されていたこともある

 

ダンシングブレーヴ なんだその態度は! わが息子キングヘイローを忘れてもらっては困る

 

サンデーサイレンス それは無理筋ですよ。だってキングヘイローってセイウンスカイより弱かったじゃないですか

 

ダンシングブレーヴ うるさいうるさい

 

サンデーサイレンス 日曜の皐月賞で、キングヘイローの当初の主戦が、おそらく一番人気となる馬に騎乗しますが

 

ダンシングブレーヴ あ、福永? 心配いらない、大阪杯でヒモ穴開けたじゃん

サンデーサイレンス でも今度は一番人気ですよ。僕としても勝ってもらわんと困るなあと思う訳ですが、先輩はワグネリアン、どうなると思いますか?

ダンシングブレーヴ 勝つよ

サンデーサイレンス !?

ダンシングブレーヴ 勝つよ勝つよ〜カツヨトワイニング

サンデーサイレンス 大庭和弥かよ!

 

JRA 2007年の平地重賞(日経賞~高松宮記念)

  

日経賞 ネヴァブション北村宏司

毎日杯 ナムラマース藤岡佑介

マーチステークス クワイエットデイ角田晃一

高松宮記念 スズカフェニックス武豊

 

 

芦屋 オールレディース 初日(4/1) モーニング5本

1R サンライズV戦

枠なり3:3 スロー3艇が抜けて好スタート こうなると1大山の逃げ体勢で 3渡邉優が握って続く ダッシュ勢のなかではスタート行った6小芦がバックで伸びる 2藤田との女の闘いが始まり 2周1Mで小芦がツケマイで藤田を沈めた と思いきや 3周1Mで落としすぎた小芦 藤田に内から抜き去られる 未練 1-3-2

 

2R サンライズW戦

枠なり3:3 カドから4小野が好スタート 1森岡が反発し小野のまくりを受け止める 流れた小野 間隙を突いた5久保田が二番手に躍り出る 1周2Mで小野が振りこみ3福島が浮上し上位は奇数艇トリオに しかしながら2周1M 小野がさすがの旋回で福島と接戦に持ち込む 小野が3周1Mの全速で蹴りをつける 二番手を久保田保ちきり1-5-4でイン逃げ万舟券

 

3R サンライズX戦

4山本が引き 123/564 ダッシュ勢が好スタート しかし伸び返す1岩崎 3日高が5池田明の攻めをブロック 三着2栢場残して 1-3-2の本命決着

 

4R サンライズY戦(進入固定)

1海野と3茶谷がF 海野は初日ドリームメンバーなのに 力入りすぎた 繰り上がった4片岡と2野田 5梅内が三着ゲットで4-2-5

 

5R サンライズZ戦

枠なり3:3 3森脇がスタートで凹む しかし4藤田のターンは宇宙開発ぎみになって 1渡辺千と2佐々木の首位争い 舳先がバウンドしながらも佐々木が先行する 混沌の三着争いはスタート凹んだはずの森脇が取りきり 2-1-3

引退競走馬雑考:「キタサンブラック」(3歳有馬~4歳宝塚)

2015有馬記念

ゴールドシップの引退レース」 という 触れ込みだった気がする 勝ったのは シップじゃないほうのゴールドだったが 

3歳馬で 最も単勝人気が上位だったのはリアファル(3番人気) キタサンブラックは4番人気だった リアファルがよもやの最下位入線 キタサンブラックは6枠11番から逃げるも 1歳年上のゴールドアクターサウンズオブアースに先着され 3着 一瞬だけトーホウジャッカル最強説がとなえられた

3歳からは牝馬ルージュバックも出走し 穴人気したが 10着だった

 

2016産経大阪杯

前年中距離G1二勝のラブリーデイが1番人気 以下アンビシャス→ヌーヴォレコルトショウナンパンドラキタサンブラックの人気順 同じ明け4歳でも G1を勝ったことのないアンビシャスに支持を奪われた そしてアンビシャスに差し切られた ここから鞍上が武豊

 

2016天皇賞・春

前走の日経賞を勝利していたゴールドアクターに人気は譲った しかし今走もハナに立つと インの3番手で絶好のポジションだったカレンミロティックの追撃をハナ差振り切った 「俺は菊花賞馬だ」 言ったかどうかは知らないが 枠番からしゴールドアクターには不安がつきまとっていた(他にも諸々) クラシックにのらなかったシュヴァルグランが力をつけてきた

 

2016宝塚記念

またもや2番人気 1番人気ドゥラメンテとの天王山ムードだった しかし勝ったのは なんと5歳牝馬マリアライト キタサンは マリアライトドゥラメンテと同タイムの3着だった 前傾ラップを逃げで刻んだが 馬券圏内を外さないのはアッパレアッパレと言ったところか

 

ドゥラメンテはターフを去った