大種牡馬たちが振り返る21世紀の競馬史「21世紀最初の中央開催」
登場馬紹介
- ノーザンダンサー
- サンデーサイレンス
- トニービン
- ミスタープロスペクター:世界的名種牡馬。略してミスプロ。
- メジロライアン:オグリキャップの有馬記念で2着だった馬。産駒がデビューするやいなや大ブレイク。内国産種牡馬の希望の星だった。
- ダンスインザダーク:サンデーサイレンス初期の代表産駒。菊花賞馬。種牡馬としては菊花賞で産駒が激走を重ねることで有名だった。
- ラムタラ:説明不要の名馬。ニジンスキー産駒。4戦4勝でダービー・キングジョージ・凱旋門賞を勝って引退。日高が自分たちの運命を賭けて輸入したが、その種牡馬成績は……お察し。
ラジオたんぱ杯3歳Sでアグネスタキオンが衝撃的な勝ちっぷり。
一躍世代のトップに躍り出た。
年が明けて2001年、21世紀最初の年になった。
2001年 1回中山/1回京都 1~4日
2001年1月5日 1回中山1日/1回京都1日
冬場のため芝レースが極端に少ない。
芝の3歳戦はなんと二鞍のみ。
2001年1月6日 1回中山2日/1回京都2日
ピックアップ:中山10R ジュニアカップ
新馬圧勝のライアン牝馬シェリルウーマンが牡馬を差し置いて1番人気。
岩手の雄ガッサンホワイトが2番人気。
3番人気はクロフネと同じフレンチデピュティ産駒の外国産馬グラスエイコウオーであった。
しかし勝ったのは超人気薄の……
ミスタープロスペクター「ヘクタープロテクター産駒のニシノコマンドがやってくれたYO! 当時のヨシトミが鞍上なのに全然人気がなかった、みんな見る目がないNE」
メジロライアン「内国産の威信をかけてシェリルウーマンがぶっちぎると思ったら2ゲット! 今思い出してもくやしいです」
ミスタープロスペクター「2ゲットってシェリルウーマンの鞍上はあんた(=ライアン)の主戦騎手だったJAN」
メジロライアン「ガッデム!!」
OP特別だったので、2着では賞金が加算されないのだ。
2001年1月7日 1回中山3日/1回京都3日
京都は10R以降雪で中断。
ミスタープロスペクター「我が世の春が定期的に来るNE☆」
ピックアップ:京都9R 福寿草特別
この年も我がSSファミリーは幸先良いスタートを切ったのだ」
サンデーサイレンス「二着がまったく人気がない哲三の馬……『タップダンス』?? タップダンスシチーのパチもんかな?」
ダンスインザダーク「お父さん、タップダンスは僕の子どもだったんです!!」
サンデーサイレンス「久しぶりに見たぞわが子よ、それでお前は今、どこに繋養されておるのだ?」
ダンスインザダーク「訊かないでくれ!!」
2001年1月8日 1回中山4日/1回京都4日
ミスタープロスペクター「ザフォニック(ルゼルの父)はアチキの孫だYO!!」
ノーザンダンサー「(英語で)やぁやぁミスタープロスペクター」
ミスタープロスペクター「(英語で)これはこれはミスターノーザンダンサー、腰の具合はどうでしょうか?」
ノーザンダンサー「(英語で)ぼちぼちでんな~」
ミスタープロスペクター「(英語で)流石にこんなに寒いと腰に来ちゃうんですよね~ww」
ピックアップ:シンザン記念
3枠二頭が人気を集めた。
サンデーサイレンス直仔のフィールドサンデーは新馬からの無傷2連勝を狙う。
ラムタラ産駒のラムセスロードは、重賞でも好走歴があったが、もうひと押しに欠ける競馬が続いていた。
ラムタラ(鬱)「僕って生きてる意味あるんだろうか……」
サンデーサイレンス「あ! またラムタラが太宰治みたいな状態になってる!! この記事はもちろんフィクションです!!
よぉラムタラよ、ヒルノダムールのところにでも遊びに行けばいいだろ」
ラムタラ「僕はただの母父にすぎませんよぉ!! (;´Д`)」
トニービン「どうだ見たか!! 俺様の息子のダービーレグノだ」
トニービン「( ゚∀゚)・∵. グハッ!! 正式な情報はオフィシャルに行って確かめてください」
サンデーサイレンス「あのさあ」
トニービン「なに」
サンデーサイレンス「おれ、いっつもダービーレグノとスーパージーンがごっちゃになるんだよね」
トニービン「それ、いまここでやる話か!? (;´Д`)」
2着はビッグゴールド。
ここで賞金を加算したことが、4年後の伏線となるとは、たぶん地球上の誰も予測していなかった……。
?????????「俺の出番まだ」