【ボート】モーニングレースという慰め
きょうは 寝起きが苦しくなかった 珍しいことで 素晴らしいことだ
ぼくは寝起きがいちばんつらい
それでいて 圧倒的な早起きである
たいていは午前6時までに起きる 午前4時より前に目覚めることもある
冬が近づき カーテンを開いて 仏頂面で窓を覗くと 6時前でも 外が真っ暗という季節になってきた
朝というよりは 朝がくる前に目が覚める
そうなると 街は眠っているので 自然 手持ち無沙汰になる
ボートレースの「モーニングレース」は 東京生活末期から ぼくにとっての「一日の『打ちはじめ』」である
とくに平日
- 地方競馬は1レースが遅い
- 競輪にもモーニングレースはあるが毎日ではない
要するに地方競馬や競輪が始まるまで 間がもたないのである
『もっと朝にやるべきことがあるだろう!』
ごもっともだ ただ 多様なライフスタイルを 認めてほしいと思う
東京時代は 平日の昼間 街を歩き回っていても 世間の冷たい目など微塵も感じられなかった
東京(23区)は 万民のライフスタイルを認めてくれた
鳥取県境港市とともに 米子市は 山陰地方のなかで 突き抜けて人口密度が高い 過疎ってるわけではない まぁ 島根県松江市や鳥取県鳥取市を 人口密度で圧倒していることに関しては 『平成の大合併』というからくりが潜んでいる が ここではこれ以上触れない
米子市が山陰地方の自治体のなかで飛び抜けて栄えており 中国4県(鳥取・島根・岡山・広島)に範囲を拡げても 上から数えたほうが断然早いほど 栄えているのは 認める
ただ同時に 東京都心とは反対に 平日の昼間 街を歩き回っていると 後ろめたさを感じずにはいられない それが米子という都市だ 旧松江市や広島市や岡山市や倉敷市とはちがうのだ
山陽地方へのあこがれ──
鳥取県米子市で インターネットでモーニングレースの舟券を買うという行為は もしかしたら 米子市という狭い世間から浮き上がっている自分への セルフケアなのかもしれない