ぼくが競馬を観始める前の競馬について書くという試み 〜90年代編〜 第6回
スプリングステークスもシンホリスキーが勝ちます。きさらぎ賞から連勝です。スプリングSをもって桜花賞・皐月賞まで旧4歳限定重賞が打ち止めになります。
1991年の1月から3月までの旧4歳限定重賞の勝ち馬を整理します。
- 京成杯:ダイナマイトダディ
- シンザン記念:ミルフォードスルー
- クイーンカップ:スカーレットブーケ
- 共同通信杯:イイデセゾン
- きさらぎ賞:シンホリスキー
- 弥生賞:イブキマイカグラ
- ペガサスステークス:ノーザンドライバー
- フラワーカップ:フラッシュシャワー
- 4歳牝馬特別(桜花賞トライアル):イソノルーブル
- スプリングステークス:シンホリスキー
期間中重賞を唯一2勝しているのがシンホリスキーです。前回も説明した通りシンホリスキーはホリスキー産駒です。ホリスキーは菊花賞馬です。では、ホリスキーの父は? ーーマルゼンスキーです。
では、マルゼンスキーの父は?
「バカにするな、ニジンスキーに決まってるだろ」
流石ですね。ニジンスキーは、ノーザンダンサー直仔です。ニジンスキーはシンホリスキーの曽祖父(ひいおじいさん)なので、シンホリスキーは『ニジンスキー系』というのが妥当だと思います。
(ややこしい人は血統表を見よう。)
で、フラワーカップ勝ち馬のフラッシュシャワーはニジンスキーの孫で、ニジンスキーを経由するノーザンダンサーの末裔はこの2頭、と思いきや、イソノルーブルの祖父もニジンスキーでした。父はラシアンルーブルです。
ノーザンダンサー系列のもうひとつの路線、というよりも、天下の社台が誇るノーザンテースト産駒の牝馬が期間中に2頭重賞を勝っていて、スカーレットブーケとノーザンドライバーです。スカーレットブーケは管理調教師が伊藤雄二、馬主が吉田勝己のほかに何人もいるらしく判然としませんが、とにかく勝負服は吉田勝己です。繁殖成績は前も言った通り、大成功でした。ノーザンドライバーは社台RHの馬で、母父がダイナコスモスを出したハンターコムなのが面白いのですが、繁殖ではふるいませんでした。ちなみに管理調教師は鶴留明雄です。伊藤雄二も鶴留明雄も、ぼくが競馬を観始めたころの大御所調教師でした。