ぼくが競馬を観始める前の競馬について書くという試み 〜90年代編〜 第5回
年が明けて1991年の旧4歳戦です。
まず京成杯はダイナマイトダディが勝ちます。ビッグファイトはダイナマイトダディにも敗れ、京成杯3歳Sでの勝利から3年以上連敗街道を突き進むことになります。連対も京成杯以降、大穴で勝った94年の銀嶺Sまでなし。
さてシンザン記念は牝馬のミルフォードスルーが勝ちます。阪神3歳ステークスで3着に入った実力は伊達ではなかったのですね。その次のレースでイソノルーブルに惨敗していましたが。
ミルフォードスルーはこれで牝馬クラシックに向けての賞金を盤石なものにするのですが、牝馬3冠は鳴かず飛ばず。シンザン記念はけっこう牝馬も勝っているのですが、みんながみんなアーモンドアイみたいには行かないのですね(←ジェンティルドンナはどうした)。
共同通信杯はイイデセゾンが勝ちます。シンザン記念ではミルフォードスルーに負けましたが人気薄での2着でした。
きさらぎ賞はシンホリスキーが勝ちます。『シンホリ・スキー』ではなく、『シン・ホリスキー』です。なぜならホリスキー産駒だからです。2着ミスタースペイン。
共同通信杯ときさらぎ賞の次の重賞が早くも弥生賞。皐月賞やダービーには出られないものの、朝日杯を勝ったマル外のリンドシェーバーが1番人気。しかし阪神3歳ステークスの勝ち馬イブキマイカグラに負けます。3着イイデセゾン。なおサンゼウスが3番人気で惨敗。サンゼウスは高額取引馬として有名だった馬です。
同日にペガサスステークスが行われます。これは現在のアーリントンカップです。前年の最優秀3歳牝馬ノーザンドライバーが人気にこたえ2馬身差で勝ちます。となると次はもう桜花賞。
弥生賞とペガサスステークスの次の世代限定重賞がフラワーカップです。87年に創設された比較的歴史の浅いレースです。ちなみにペガサスステークスも同年に創設されています。フラワーカップはフラッシュシャワーが勝ちます。しかしながらこの後長期休養でクラシックを棒に振ることになってしまいます。
そうそう、京成杯=シンザン記念と共同通信杯=きさらぎ賞のあいだにクイーンカップがあったのを忘れていました。このレースを勝ったのはスカーレットブーケです。このレースではフラッシュシャワーはスカーレットブーケに約4馬身差つけられての4着でした(興味があったらフラッシュシャワーの主戦騎手を調べてみてください)。
で、スカーレットブーケは桜花賞のステップに当時まだオープン特別だったチューリップ賞を使うわけですが、わざわざ中京競馬場に行ったのに、当時2戦2勝だったシスタートウショウに1番人気を譲ったうえ、負けます。
イソノルーブルはどうしていたか? 年明け初戦にオープン特別のエルフィンステークスを使い完勝。この時点で無傷の4連勝、となると次は桜花賞トライアルの4歳牝馬特別(現在のフィリーズレビュー)です。イソノルーブルはこのトライアルも圧勝します。これで5戦5勝、ちょっとうまく行き過ぎではないでしょうか。