ぼくが競馬を観始める前の競馬について書くという試み 〜90年代編〜 第3回
1991年のクラシック世代について書こうと思います。
まず、当時の世代最初の重賞は札幌3歳ステークスでした。芝1200という設定は、現在の函館2歳ステークスと変わりません。勝ったのはスカーレットブーケで、5番人気でした。
ところで、僕はこのブログで、スカーレットブーケについてどこまで説明すればいいのでしょうか。
このブログは、基本的に、「その競技を知っている人向け」で更新されてきました。これは、例えば競馬だったら、競馬を知らない人には何が書かれているのかまったくわからないということです。
このシリーズも、競馬という競技を知っている人向けです。ただ、読み手がどの程度まで競馬を熟知しているのかという問題があります。
スカーレットブーケがダイワメジャーとダイワスカーレットの母さんなことぐらい常識だから説明はいらない、と言いたい方もいるでしょう。たしかに、ぼくも、スカーレットブーケがダイワ兄妹の母であること、ノーザンテースト産駒であること、クラシック路線でけっこう頑張ったこと、千田輝彦が乗っていたこと・・・くらいは、スラスラと出てきます。
ただし、ダイワスカーレットの現役時代を知らない競馬ファンがかなり増えています。僕とて競馬観戦歴はたかが16年ですが、ダイワスカーレットが引退したあとに競馬を観始めたとなると、競馬歴10年未満ということになります。
もちろん、競馬歴10年未満であっても、馬券を買うことや血統を調べることにどっぷり浸かっていれば、競馬歴16年のぼくより濃厚な競馬ファンでありうるということはあるでしょう。
しかしながら、ブエナビスタが古馬になってから競馬に入ったというファンが、「ダイワスカーレットってなに」と言ってしまうことも想定しなければなりません。また兄のダイワメジャーを、種牡馬としては知っていても、現役時代の主な勝ち鞍をひとつも答えられないという競馬歴の浅いファンのこともまた、想定しなければならない。
ぼくは何も競馬歴が短いファンに対して競馬の知識で優位に立ってやろうというつもりはありません。ただ、今までそういうことがなかったか? となると、答えはNOです。反省ですね。
それはそれとして、このシリーズがどういった競馬ファンを読み手として想定するシリーズになるのかは、まだ手さぐりです。
だから、スカーレットブーケについてどこまで説明するのかで迷ってしまったわけです。