引退競走馬雑考:「キタサンブラック」(~菊花賞まで)

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キタサンブラック

 

 父 ブラックタイド

 母 シュガーハート

母父  サクラバクシンオー

 

20戦12勝

 

初めてキタサンブラックを認知したのは スプリングステークス勝ちのとき 新馬の鞍上だった後藤が死んだ その衝撃もさめやらぬ中の中山開催だった リアルスティールが ものすごい脚で追い込んで2着だった ぼくはリアルスティールがG1馬になることを確信した しかし勝ち馬が キタサンブラックが ここまで強くなるとは思いもしなかった

 

皐月賞

皐月賞は現地で観た ぼくの本命はなんとスピリッツミノルだった まあそれはよいとして 弥生賞サトノクラウンが1番人気 ただ人気は割れ気味 リアルスティール2番人気 セントポーリア賞の圧勝劇を観て「これはダービー馬だ!!」と直感したドゥラメンテは 共同通信杯リアルスティールに不甲斐なく負けており3番人気 

キタサンブラックは4番人気だった

 

レース 直線でリアルスティールが抜け出し先頭 「決まったか」と思われたところに ドゥラメンテの豪脚炸裂 共同通信杯の負けが いわゆる”迷彩”になったような強さ セントポーリアの圧勝は伊達ではなかったのだ しかし後のまつりだ ぼくの本命スピリッツミノルはスタート後の直線で終わっていた

1番人気サトノクラウンが飛び 3番人気→2番人気→4番人気で決着 ▲◯△といったところだろうか キタサンは地味に馬券に絡んでいたが ドゥラメンテインパクトと福永の”負け運”がクローズアップされるような皐月賞 ほんとうに地味な3着 (ついでに言えばこのレースでキタサンの鞍上だった浜中も 今ほど有名じゃなかったように思う)

 

日本ダービー

オルフェーヴルでも二桁着順が2回あるのだから キタサンブラックのダービー14着も不思議ではない たしかに 人気も6番人気だったし とうぜん 皐月賞を観てしまったら 人気はドゥラメンテの一本かぶり キタサンはたしかに6番人気にすぎなかった けれど ほんとうにダービー14着は 不思議ではない のだろうか? 答えは風の中 まぁ 皐月賞からの流れからすると ヒモで買っても 軸で買うという発想は 極端にすぎる という印象 それが当時のキタサンの立ち位置だったと振り返る

ちなみにぼくの本命はスピリッツミノルだった

 

セントライト記念

さて 夏を越した セントライト記念 菊花賞トライアル 神戸新聞杯と比べると 格落ちの印象ではある この年は ダービー2着のサトノラーゼンが出てきて 人気の中心だった 

以下

という人気順 キタサンブラックは6番人気にすぎなかった ロッカフェスタよりも人気していなかったのだ 全兄のロッカヴェラーノオルフェーヴル皐月賞で買ったなあ とか そういう感慨はあるが この程度の馬がキタサンブラックより人気していたのだ

で キタサンブラックが勝って キタサンより人気が上だった馬は 全部沈んだ

 

菊花賞

で 菊花賞を勝つわけだが 母父うんぬん距離適性うんぬんは 他のかたにまかせよう 面白いレースだったよね リアルスティールが一旦先頭だったはずだ その内からキタサンブラックが差してきた リアルスティールは帽子の色が緑 キタサンブラックの帽子の色は黒 たしかに枠順がよい 内枠だったのが強調材料でキタサンから買って当てた人も多いはずだ 以後この馬は幾度となく内寄りの枠番を引くのだが 枠順関係なしに見応えがあるゴール前だったと思う リアルスティールは 神戸新聞杯リアファルに負けて 1番人気をリアファルに譲っていた それでも 菊の大輪をスティールする と思われた刹那 ゴール寸前でスティールされてしまった リアルはフィクションより奇なり なのか? しかも 冒頭で述べた ぼくの「リアルスティールがG1馬になる」という確信は 当たってしまった ただし鞍上ムーアで