大種牡馬たちが振り返る21世紀の競馬史 ~プロローグ~
登場馬
時は2000年、まさに20世紀末の師走、阪神競馬場にさかのぼるーー
ラジオたんぱ杯3歳S*1
この3頭が人気を分け合った。
しかし圧倒的に人気を集めたのは、外国産馬クロフネで、アグネスタキオンとジャングルポケットはオッズの上では対抗格扱いであった。
2017年12月 北海道某所
サンデーサイレンス「どうですかノーザンダンサー親分、北海道の寿司の味は……」
ノーザンダンサー「SUSHIは日本が産んだ最高の文化だと私は思う」
サンデーサイレンス「息子さんのノーザンテーストさんの計らいで」
トニービン「会計は◯田◯哉さんが持ってくださるそうです」
ノーザンダンサー「SUSHIは日本が産んだ最高の文化だと私は思う。しかしながら老齢のせいか食が細くなってしまった。わたしは茶碗蒸しをいただきたいなあと思う」
サンデーサイレンス「なにを言ってるんですかあ親分。俺ら3人共既に死んでるし、歳なんかとらないんですよ。その証拠に頭に天使の輪っかがついてるじゃありませんか」
ノーザンダンサー「ずいぶん天国ファームにも下の世代がスタッドインしてきたというインプレッションをわたしは受ける」
サンデーサイレンス「そうですよね~w 俺の子どももバンバン死んでますし~ww」
トニービン「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) トニーパンチ」
サンデーサイレンス「トニーやめろ!! 痛い痛いまた蹄葉炎になる」
ノーザンダンサー「いつの間にふたりはフランクに話す間柄になったのかわたしは知りたいと思う」
サンデーサイレンス「トニービンとはタメ口でいくことにしたんです。トニーのほうがはやく死んでるし」
トニービン「それ、関係なくね!?」
サンデーサイレンス「だって~ウイニングチケットとタヤスツヨシで、2年しか年が違わないじゃ~ん」
トニービン「あ、そう」
2000年ラジオたんぱ杯3歳Sの中継を録画したビデオを肴に、3匹は飲んだくれる
ノーザンダンサー「21世紀とともに外国産馬に日本ダービーへの門戸が開かれ、わたしは早速クロフネを襲来させて日本を征服しようと思ったことを否定しない」
サンデーサイレンス「でもクロフネの親父はフレンチデピュティでしょう」
トニービン「馬鹿サンデー、フレンチデピュティはまだ輸入されてなかっただろ」
サンデーサイレンス「あー、あいつ(フレンチ)、輸入された途端にしょぼくなりましたよね~ww」
トニービン「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) トニーパーンチ」
サンデーサイレンス「どうして!? (´;ω;`)」
トニービン「フレンチデピュティはノーザンダンサー様の子孫であらせられるぞ!!」
ノーザンダンサー「わが血脈は全世界に広がっており、率直に申し上げて子孫を把握しきれているかというと嘘である」
ノーザンダンサー「こんどカナダからの手紙を送ってあげたいという気持ちを到底否定できない」
トニービン(会話が噛み合ってない気がするのはおれだけか)
サンデーサイレンス「あ、もうすぐスタートしますよ。結果から言いますと、おれの子どもがクロフネに勝っちゃうんですよ~www」
トニービン「( ‘д‘⊂彡☆))Д´)ファイナルトニーパーンチ」
サンデーサイレンス「痛えな!! 噛み付くぞ💢」
トニービン「ゆとり世代は『相手を立てる』ということを知らんのか!!💢💢」
サンデーサイレンス「えっおれゆとりだったの」
ノーザンダンサー「所謂『ネタバレ』に関しては、人々の感情にそれほど影響を及ぼさないというエビデンスもあるらしい」
サンデー・トニー「……」
*1:この年まで旧年齢表記