7/29 札幌11R TVh賞

 10頭中8番人気のハッピーユニバンスが勝つ番狂わせでした。

 

 かなりばらついたスタート。各馬出方を伺うなか、2枠を利してテオドールが行く。サトノアリシアが外のヒーズインラブをブロックして2番手。ヒーズインラブ3番手。と、テオドールが大逃げの手に出ます。

 ラチ沿いの4番手にはメイクアップ、以下ジョルジュサンク、ゲッカコウと続き、ゲッカコウの外に併せたのがハッピーユニバンスでした。

 10頭立てながらかなりの縦長。3角でもテオドールのリードはあまり縮まりません。三分三厘を過ぎてようやく追ってきたサトノアリシア。ジョルジュサンクが3番手に上がり、その外からハッピーユニバンスが上がっていきます。

 直線ではテオドールのリードは1馬身程度になります。サトノアリシア、ジョルジュサンク、ハッピーユニバンスが追ってきます。結局いちばん素晴らしい伸びを見せたハッピーユニバンスがテオドールを1馬身差し切りました。テオドール2着、サトノアリシア3着と先行勢がしぶとく残り、ジョルジュサンクは伸びを欠き5着、ゲッカコウが流れ込んで4着でした。

 

 サンタアニタトロフィーの記事では、「ホース・オブ・ザ・マッチ」(サッカー雑誌のパクリ)を決めましたが、このレースではそのような馬も見当たりません。

 ルメールは、開幕週の馬場を見越して大逃げで「押し切れる」と思ったんでしょうか。印象論ですが少々逃げ方が極端だった--もっと言うなら雑な乗り方だったと思う。だからテオドールを「ホース・オブ・ザ・マッチ」にするのをためらったのです。

 勝ったハッピーユニバンスは馬柱を見てもかなり狙いにくく、軽ハンデと展開、休み明け効果が折り重なって激走を引き起こしたと思われます。

 それでもテオドールを追いかけたサトノアリシアも3着に残るのですから、かなり馬場が前有利みたいな感じにみえました。